八島高明の四柱推命教室4

4)大運、年運、月運を書きだす

四柱推命の命式を書きだした後、次に「大運」と呼ばれるものを書きだします。この大運は四柱推命の総合判断においては大きな位置を占めていますが、その重要性を理解していない人も多く、それが鑑定ミスの大きな原因になっているようです。


大運の計算法は複雑なので、手計算でやるのはお奨めできません。一つでも計算を間違うと、それが大きな鑑定ミスにつながるからです。最近はパソコソフトによる計算が主流なので、できればそうしたものを利用しましょう。


ただし、そうした物を使用しても大運の理論はまだ完全なものではなく、たとえば「立運の取り方」などにも問題があることを少しだけ指摘しておきましょう。琉球四柱推命では立運の明らかに間違った理論を修正してから使用しています。


5)年月日などの通変を出す


四柱推命の運気は大きく分類すると、大運が司る10年間の運命傾向、年運が司る1年間の運命傾向、月運が司る1月間の運命傾向、日運が司る1日間の運命傾向、さらには時運が司る2時間ごとの運命傾向があり、合計すると5つの運命周期が存在することになります。


これらの5つの運命周期と固定化された命式が合わさって作用することで、目に見える現実の運命が動いていきます。しかし実はこの総合的なエネルギーの作用を分析することが最も難しい点であり、それを詳細に分析できる人が四柱推命の達人といえるでしょう。


ただ、現代の日本で主流になっている解釈法は「空亡」「特殊星」など、あまり意味のないものをメインに据えて解釈している人も多く、干支のエネルギーの盛衰を正確に読めていない人が多い、と言わざるを得ません。


ただ、中国の古典に精通した人であっても過度に「用神」に比重を置いて解釈していたり、あるいは「地支蔵干」の誤った理論をメインに据えていたりすることもあるので、どちらも正確な鑑定ではない、という点では同じかもしれません。


琉球四柱推命において発見した大きな古典の過ちとしては「地支蔵干」に関するもの、特に「土元素の扱い方」に大きな問題がありますし、また大運の作用をあまりも軽視している点、さらに言えば「月支元命」の間違いや、「格の算出法」など、実は多数の点においてもだいぶ曖昧な部分があることは否めません。


ですから「古典じたいにも問題がある」ということになります。ですから、いくら古典に精通しても高度な鑑定はできない、ということにもなるでしょう。つまり四柱推命はいまだ「完成したものではない」という事なのです。


人生を変える不和期とは何か


琉球四柱推命においての大きな発見は「不和理論」を採用したことでしょう。実は大運の作用は非常に重要なものですが、10年間続く時間軸の中には1~2年ほどは確実にその作用が不安定になる年というものがあるのです。


それを統計的に検証した結果、実に多くの人がこの時期に事件や事故、病気、失業、離婚などの様々な不幸な事象が生じていることを発見しました。この10年間の中で1~2年ほど巡るという点では空亡に似ているものですが、空亡の出し方とはまったく異なるものであり、理論も技術も全然違うものですから、これらを混同してはいけません。


さらに言えば、これは年、月、日、時間の流れの中でも同様な現象が生じることから、琉球四柱推命ではこうしたマイナス現象を起こす時期を「不和期」と名付けて、理論と技術を整備・体系化してきました。たとえばその悪い日や時間帯に入ったとします。すると昨日や数時間前まで元気のあった人が急に暗く元気をなくしたり、あるいは急に体調がおかしくなって胃痛や頭痛、あるいは風邪のような症状が出てきたりと、明瞭に分かるくらいの変化がよく生じるものです。


こうした時期は統計的に誰を調べても同様な現象が出現することから、こうした構造原理は自然学的なものであると考えることができます。こうした不和時期は自然界の悪天候のようなものに例えることができます。少し前まで晴天だったが、急に雨が降る、風が吹いて天気が荒れるというのはよくあることです。


しかし現代では気象レーダーなどを使うことでこうした事象を事前に察知できますし、台風などの襲来も事前に正確に予測できるので、私たちはこうした気象の被害に合わずに済んでいるものです。それと同様に琉球四柱推命ではこうした運気の荒れる「不和期」を年、月、日、時間帯のすべてで正確に予測できる技術があるので、これを上手に利用して悪運を避けるということも今では不可能ではなくなりました。


英知を使って幸福な未来へ進む


人間には英知というものがあります。古代人が占星術的な原理を発見し、その作用を統計的に検証し、それを知識として積み重ねてきた結果、四柱推命のような非常に優れた技術も生まれてきました。しかし、現代人の多くはこうした古代人の英知を迷信として捨て去り、自然科学だけを信じておけばよいと考えている人も多くなりました。


そして、こうした不和期に生じる事件や事故に遭遇し、また病気や失業、離婚などに遭遇しても単なる「偶然」「運が悪かった」として何の反省のなく過しているのは、実は人生の大きな損失に他ならないのです。本当に残念ですが、これが現代社会というものなのです。


琉球四柱推命ではこうした不和期に生じる現象にも、その個人の過去における心理学的な理由があることを突き止めており、それを理論化、技術化して、それを上手に避ける方法をアドバイスしております。多くの人の運命を調べると、実に多くの人がこうした時期に人生を変えるようなトラウマ的な経験をしているのです。ですから反対に言えば、こうした不和期を事前に知り、それを避けることで人生を安定化させ、そして未来の幸福な道に進むことも可能になるのです。

 

いずれにせよ、今言えることは「四柱推命はいまだ完成したものではなく発展途上にあるもの」であり、ただその古代の英知は現代人の理解を超える内容があることをみなさまにも知って頂きたいと思います。こうした四柱推命を自分自身で経験してみたい方、あるいは自分も学んで使いたい方はぜひ、琉球四柱推命のサイトをご覧頂ければと思います。


琉球四柱推命についての詳細は姉妹版サイトの「琉球四柱推命教室」をご覧ください。(四柱推命了)

2022年05月16日